2008年2月22日金曜日

キーエンスを見る

キーエンスを調べてみました。


いろいろと問題点はありますが、とりあえず、
CAMPを使ってみます。

ブルームバーグで調べると、キーエンスのβは、0.845 でした。


リスクフリーレートは、2%に設定。
マーケットリスクプレミアムは、
5%に設定。

=リスクフリーレート + β× マーケットリスクプレミアム なので
とすると・・ キーエンスの株主資本コストは、

6.225% ということですね。


では、今度は、WACCを求めてみたいと思います。

負債コストは、 金利5%、税率40%でやってみます。


発行済み株式が、
50,249,522
現在の株価が、 23,860円
時価総額が、1,989,540,000,000
有利子負債は、0・・


すご~くアバウトですが、これで、WACCを出してみます。

            
結果は、次回に・・・

負債が0なので、WACC が高めになりそうですね。


あと、
投資CF -537 (-723)
をみると、積極的に投資をしているので、好感が持てます。

あとは、利益余剰金が、 380330000000 あるので、ここをどう見るかですね。


次回に、WACCとROICを出してみようと思います。

さすがだな~

ちょっと、トヨタ自動車を見てみました。


経営的に、申し分のないことは当たり前なのですが、財務的にもやはり、すごいなと思います。

現在の、世界同時株安が始まる以前より、トヨタは、 自己株式取得をしています。
さすが、です。


現在の企業価値よりも、価格のほうが低下しているので余剰金で、自分の株を取得すれば、それだけ、いいものを、安くかったことになり、それが金庫株でも、消却でも、その企業の所有している株主の間接的な利益になるということですね。


また、このようなオペレーションは、市場に対して、価格が価値に比べて、安いですよという、強力なアピールになります。


トヨタは、EVAだけでなく、MVAも高く、本当に素晴らしい企業です。
さらに、ハイブリッドのプリウスなど、地球環境の将来を見据えての事業を展開しています。

売買単位:100株で、現在が5900円なので、 単純に60万円~の投資となるので、
いわゆる、普通のデイトレの方々や、主婦のお小遣い感覚で投資はできないと思いますが、
それだけ、「しっかりした投資家」が投資することになるのかもしれません。

2008年2月2日土曜日

ベンチャーとは

ベンチャーに投資はするな。


ベンチャー企業に投資はするなと書きましたが、本当は、投資の価値はベンチャー企業に投資してこそのものなのです。

では、ベンチャー企業って何でしょうか?
ITとか、バイオとか、先端を行っている企業のことでしょ。。。





違います。
こういう企業のことは、Technology 企業というだけです。


出来立ての会社のことでしょ?



違います。 それは、Start Upと呼ばれます。


ベンチャー企業とは、Venture Capitalや、Angelから、資金を募り、文字通り、倒産か、上場して大きなキャピタルゲインを狙う、又は上場後もどんどんと企業価値を向上させ、それに伴い株価も上がることで、投資家へキャピタルゲインを提供する企業のことを言います。

よって、現在の日本の企業で、ベンチャーと呼ばれる企業はほとんどありません。
また、ベンチャーキャピタルと呼ばれる企業も、真のベンチャーキャピタルではありません。


これは企業だけがいけないのではなく、日本人のファイナンシャルリテラシーが低いことにも原因があります。バブル以降、株=危険というイメージや、近年の 株=デイトレといった安易な考え方が悪いのです。

また、企業の経営者にも、「とりあえず、上場」と考えている人や、巨大化しすぎた成熟期にある株式市場からの資金調達の必要がない(株式より、負債による調達のほうが成熟企業には、資本コストが低いためによいので)企業が、上場したりと・・・

まあ、アメリカや、欧州から見ると、非常に不可思議な現象が起きているのでしょう。


真のベンチャーとは、Googleのような全く新しい価値を革新的に提供する企業を指すのであって、間違ってもIT企業のことを指すのではありません。